事業承継についての雑感

 先週の水曜日と今日、事業承継について『異なる』体験をしました。先週の水曜日、委託業務の業務の一つとして、ある業者の事業承継の支援をしました。詳細は避けますが、内容としては事業承継引き継ぎ支援センターを紹介する、というものです。「事業承継引き継ぎ支援センター」が、どのようなことをするのか見てみたかったのでいい機会になりました。結論を言うと、「え?」というのが率直な感想でした。センターから派遣された担当者は、ある程度プランを用意していてその提案をするのですが、それがOKとならなかったら、それで終了、そういう内容でした。偶々なのかもしれません。でも、見かねて(一見すると素人の)僕が、「別のプラン」を提案した、そんな支援でした。

 今日、昨秋からの事業承継セミナーの提案書関連で、12月以来の訪問を実施しました。正直なところ、お会いした社長(複数)は、色々と「勉強」していて、こちらも「勉強」していないと対応でいません。「勢い」や「行動力」だけでは跳ね返される世界です。具体的に言うと、その社長と話をしているときに、頭の中が高速回転しているのを実感します。集中して話を聞き、考え、話されたことを理解するのです。その上で、余計なことは言わないようにしながら、プロとしてこちらも返答する「真剣勝負」の世界です。正直なところ、先週はほとんどこういう「真剣勝負」の状況にはなりませんでした。もちろん、先週はレベルが低く、今日の方がレベルが高い、といったような優劣をつける話ではありません。ですが、冒頭のコメントのように『異なる』事業承継を経験しました。

 行政書士試験の受験中、直前期にスクーリングに通っていました。その時の講師の先生が「行政書士試験、特に民法分野はその場で考えて解決する『現場対応力』を要求される問題が結構ある。それが実際の実務でも要求される」と話されていました。何となく覚えていたのですが、この「現場対応力」を求められる、という考えは、すごく実感します。業務の中の「真剣勝負」の世界で「現場対応力」が鍛えられていく、それが自分のレベルアップにつながる、そう思います。今日のような時がそれです。ですが、それを経験して実力がついてくるからこそ、先週水曜日のようなことも出来るのだ、と思います。

 元気で気力があるときでないとこの「真剣勝負」から逃げ出したくなります。避けようとします。ですが、ここに正面から向き合わないと、自分が望む世界には行けないのなら、元気で気力がある状態を維持しなくてはならない、これが結論です。今日もいい経験をしました。

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